天使の問い
2008 / 04 / 04 ( Fri )
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「昔のBAR」です(絵は、前に描いたものです。お嬢様^^;)
かつてべバレッジは、こんな言葉を残しています
人生の初めのちょっとした失敗ほど役立つ体験はない
今までにも何度かこの言葉に救われてましたぁ^^;
元気なみなさん、いかがお過ごしでしょうか^^?

今回も、ただのお話です

くだらない話なのに超が付くほど長いです^^;
退屈しのぎには、ならないかも知れません^^;

     ココからです

もう随分、前の話になるが僕は、東京に居た

東京での思い出と言えば、飲めやしないのに
ひたすら通ったBARくらいだった

月によっては、毎晩のように訪れるからいつの間にか
常連客の一人に数えられるようになってたよ(笑)

今日は、そこで知り合ったある男の話だぁ

彼の名前は、通称(ハーパー)なんでハーパーかというと
いつもIWハーパーしかやってなかったからだった

ちなにみ、その頃の僕は、ジョニー・ウォーカーをストレートで渋さを装ってたぁ
もちろん、飲めやしないのにの形容詞が常に付きまとってたが(笑)

ある晩、カウンターで2人だけだったと言うのもあり
バーテンのジョニーが、間に入り僕は、ハーパーと知り合った

(実は、BARのジョニーの登場は、これが2回目なんだぁ 今回のは、その後の話しさぁ)
  「知り合った頃のジョニーとのエピソード
 
不思議だったがハーパーとは、直に打ち解けれたよ

最初、彼は、もどかしいくらい口数が少ない男だったが、
その分、飾り気もなければ、その言葉にウソはないって印象を受けた

連日連夜、ハーパーとは、BARで顔を合わせた

というのは、楽しかったんだぁ 彼と会うのがね

世の中、いろんな奴が居るとは、思うが、
どれもこれも、似たような偽善者ばかりでウンザリしてた頃だった

そんな味気ない僕の前に、ひょっこり現れたのが、ハーパーだった
大袈裟に言えば、ある意味、似たもの同士だったのかも知れない(そう思うよ)

知り合ってからは、隣合わせでカウンターに座り、よく言葉を交わしたぁ

普通だと、酒の話や女の話から、こまでの武勇伝を語る輩が多い中
そんな連中とは違って、はっきりと区別できる男だった

その頃の忘れられないエピソードがあるんだ

そんなに期待しないでほしい 大した話じゃないからぁ^^;

ある晩、いつものようにBARに行くと、ハーパーの姿が目に入った

ただ、その日は、珍しくカウンターじゃなくてテーブルで飲んでたんだ

僕は、ココいいかい?そう告げて彼と同じテーブルで飲む事にした

なんだか既にかなり飲んでる様子だった

ジョニーに尋ねたら入ってきてからずっとあの調子なんだと話してくれた

僕は、黙って彼の隣で飲む事にした

ちょうど、2杯目のJ・ウォーカーがテーブルにコトッと置かれた後に
ハーパーが口を開いた

タ)なぁ ジャック・・?俺たちってもう友だちだよなぁ?

ジ)あぁ そう思ってるけど
  (そう返したが、それにしても、かなり酔っ払ってたぁ)

タ)じゃあ その友だちとして、聞いてくれないかぁ・・

ジ)あぁ いいよっ 話なよ^^

そういうと、ハーパーは、ゆっくり話し始めたぁ

話の内容は、こんな感じだった

なんでも、ハーパーは田舎から東京へ出てきて10年になる・・そう話てた

その頃、知り合った天使と結婚したんだが、思いっきり迷惑をかけた挙句
見てくれ、今じゃ・・ご覧の通りさぁ ただの飲んだくれだよ(笑)

これでも、当時は、夢をもってたんだぁ
たぶん、筋金入りのロマンチストだったんだと思う
自分の心に描いた夢は絶対に叶うんだって信じきってたよ 
時間を忘れてそんな物思いにふけってた

ただ、一つだけ守り通したことがあった
それは、自分の夢は、絶対に人に話さねぇって事だぁ
当時、誰も解かっちゃくれなかったが、俺は、マジだった

他の連中は、俺が将来どうなるか解かってねぇ
その内、世間を見返す時が必ず訪れる(そう信じてた)

だが、皮肉な事に、夢見る時間は、そう長くは続きはしなかった
確かに、夢って言うのは、この世に存在はしてる・・
だが、そいつが真実を受け入れようと覚悟しない限り
まるで晴れた日の朝もやのように突然視界から消え失せちまうんだぁ 

なぁ 解かるだろ ジャック?

正直、ハーパーの話は、よく解からなかったが、
解かったような態度をとって頷くしかなかった

ただ、ハーパーは寂しかったのだと思う
付け加えるなら、ココ東京に居る連中の殆どは
フタを開ければ、みんな寂しい奴ばかりだとも思った
(もちろん当時の僕も含めてなんだけど^^;)

その後、ハーパーは 別れた天使の話をした

迷惑をかけて、謝る度にあいつ(天使)にこう言われたよ
ハーパー?あなたって、そうやって人に謝ってばかりね!

悪いなぁ いつもありがとう。本当に感謝してる。って・・・それしか言わないのね

なぁ ジャック!? お前さんなら、どう思う?

俺はぁ 一体どうすりゃ 良かったんだぁ!?

俺には、それが解からねぇんだぁ・・・

(その時、彼は、うなだれて、既に人生の敗北者のような表情をしてた)

その問いに僕は、言葉が出てこなかったぁ

しばしの沈黙のうちハーパーが話し始めた

ハ)なぁ ジャックよ!?

俺がぁ 死んだ命日にはぁ、チェット・ベイカーを聴きながら
代わりにIWハーパーをやってくれぇ・・

ジ)じゃぁ まず死なないとなぁ^^(笑いながら僕はそう返した)

ハ)^^死んだ親父は、俺のこと見てるのかなぁ

ジ)あぁ もちろん 見てるさぁ 

そして、今日まで犯してきた過ちを許してくれてるよ(きっとなぁ^^)

ハ)(笑)生きてりゃ なかなか出来る事じゃないがなぁ(笑)

ジ)そう言えば、ジョニーに聞いたよ。
  なんでも幽体離脱した夢を見たんだって?

ハ)(笑)空を飛んだ夢のことかい^^?

ジ)あぁ それだ^^

ハ)あぁ ぐんぐん登って行ったぁ

空の色が宇宙の闇の色へと移り変わるまで
そう時間は掛からなかった

下を見ると、そこからは世界が隅々まで見えた
その時、悟ったよ・・何でにでも理由がある・・そういう事だったぁ・・

ハーパーは、何処か寂しそうな表情を浮かべ僕にそう言うと、
席を立ちヨロヨロした足取りで帰っていった

それから長いこと、ハーパーは、ココに顔を出さなかったぁ・・

ただ、あの時、彼が僕の心に焼き付けていった 
あの、すがるような目を忘れることは出来なかった

彼とは、ほんの少しだけ、同じ時間を過ごした仲間だったが
今でも、その気持ちに変わりはない

運命に導かれ また、逢えることが出来たら

IWハーパーで乾杯しよう

もちろんチェット・ベイカーを聴きながら・・

        おしまい


あとがきです

人に感謝する事の素晴らしさ

綺麗な表現だし、道徳的にも説得力がある

しかし、ホントのところ、どうだろうかぁ・・

もしかするとハーパーの呪縛が乗り移ったのかなぁ?

時折、その問いに答を求める自分もいたりするのは確かな事だった

あの頃は、答えられなかったが今だったら彼の問いにこう答えてあげたい

ハーパー?きっと天使は、こう言いたかったんじゃないかなぁ

人に感謝する前に、自分に感謝したことあるの?

そんな自分にでも心から感謝する事ができて
初めて人に感謝の気持ちが伝わるような気がする

以前、親切なコーヒーショップの店員さんが、こう話していた
全てのコーヒー豆は、最初、一つでした
そう考えると、物事は、全て一つに辿り着くんだと私は、信じておりますです。ハイ^^

それから、考えると自分を好きになれない人は、人を好きになれない。とも取れる
自分を愛せない人は、決して人を愛する事なんてできない。とも考えられる
だから、愛される事も、好かれる事もないのかも知れない。に辿り着く

あのコーヒーショップの店員さんが、全ては、一つから出来ているって説いてたのが
今、思うと、とてもシンプルで解かりやすく美意識を感じる表現だと思えてならなかった。


※こんな話に最後まで付き合ってくれてありがとう。

チェット・ベイカーの音源が著作権により得る事ができませんでしたぁ^^;

代わりに、チェット・ベイカーって曲です。 関係なくってソーリー^^;




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